マーケットインとプロダクトアウトは両方大事!

マーケットインとプロダクトアウト

みなさん、こんにちは。
コンサルタントのナッシュです。

ナッシュのアイコンイラスト

今回は、マーケティングの基本である「マーケットイン」と「プロダクトアウト」について、少し深堀りしていきたいと思います。


深堀りの前に結論です。

マーケットインプロダクトアウトは、両方大事
常にポジションを意識しよう!

マーケットインとは?

最初に消費者のニーズを見つけます。
次にニーズを満たす商品を開発します(ニーズ>商品)。

商品は消費者が求めているだけ市場に提供します。
事前に市場調査を行うため、失敗のリスクが低く、売り上げの予測も立てやすい。

例えばUSJ(ユニバーサルスタジオジャパン)。
その時その時の流行を取り入れ、顧客のニーズを満たす戦略をとるテーマパークです。

新人の朝日奈くん

「進撃の巨人」や「鬼滅の刃」、「モンスターハンター」などとコラボしてたよね!

プロダクトアウトとは?

最初に商品を開発します。
次に商品に合うニーズ(市場)を見つけます(商品>ニーズ)。

商品は、生産者側の技術を活かし、計画に基づいて市場に提供します。
大量生産に代表される方法であり、商品を開発するまでの手間やコストを抑えられるのが特徴。

例えばウォークマン(ソニーが発売したポータブルオーディオプレイヤー)。
音声の録音・再生技術を商品開発に活かし、音楽を持ち歩くという新しい市場が誕生しました。

取引先の鳥崎さん

懐かしいね!
ウォークマンが発売される前はCD、MDプレイヤーを持ち歩いてたよ。


現代はマーケットインが主流になっており、プロダクトアウトでは物が売れないとまでいう人もいます。
これはネットの発達で、プロダクトアウトの部分は、外注化したり世界中から仕入れることができるようになったためです。

本当はどちらが良い悪いの話ではなく、ニーズと商品力のポジショニングを継続的に考えるツールの一つです。
マーケットイン」と「プロダクトアウト」を図にするとこんな感じになります。

市場にニーズもあり、商品力もある場合、右上の位置になります。

次にこの図をファストフード業界に当てはめてみます。
自分はハンバーガーが大好きで、毎日食べている。
今から自分がファストフード店をオープンする想定です。

さて、この位置ですが、個人の主観・考えなので、

新人の朝日奈くん

そこじゃない

鳥崎さん

これはもっと右じゃない?

というのが出てきます。


最初にも書きましたが、正解はないのです。
図を書いてみて、

  • 自分のビジネスがどの位置にいるのか
  • 右に行くためには何が必要か
  • ライバルはいるのか
  • 目指す場所はどこか

などを考える時に役に立つ可視化ツールなのです。

今のポジションにはライバルがたくさんいるので、商品力を落として(低価格化)新しいポジションに行こう!
といったマーケティング計画も立てられます。

マーケットインだけやって終わりではないのです。
ニーズもライバルも日々変化しています。


自分のビジネスの立ち位置を常に把握しておくツールとしては、非常に便利です。
また、自分の興味のある市場や商品のポジショニングマップを作るのも楽しいです。
そして他の人と比べてみたり、他の人のポジショニングマップも非常に勉強になります。

目次